禺画像]
.
上の写真はCorbisにあるものですが、Jill Jonesが撮影し、National Geographic誌(英語版)に掲載された、たぶん手彩色の写真です。
正月の街をぶらりするMinstrels(吟遊詩人?)、という説明文がついています。大正年間の写真だと推測していますが、これは一体何でしょうか?
ひとりが祝儀の口上を述べて、もうひとりが鼓を打つ、漫才の起源にもなった民俗芸能かも知れません(参考: <
[URL]>)。
もしくは、チンドン屋さんみたいなものかも知れません。
Corbisにはほかにも何枚か、このJill Jones女史が残した貴重な写真があります。(<
[URL]>)
また、ここにないですが、当時掲載されなかったほかの数枚の写真が、1999年12月号のNational Geographic誌日本語版に載っています。(これがいま手元にあります)
どの写真も平和な暮らしを捉え、人々は笑みを浮かべたり、ほのぼのとしています。
1910年(明治43年)に、National Geographic誌英語版に「日本の面影」を寄稿したウィリアム・チェイビンは、当時の日本人について、以下の記述を残しました。
「世界でこれほど幸福で満足した人々が見いだせるだろうか。幸福を支えるこの国々の特筆は二つ。米国でさんざん語られながら実現にほど遠い簡素な生活と、自然美を愛し、他人へ思いやる心だ。」
しかし、National Geographic誌の写真の中には、子守をする少女や、東京の市電の乗客に新聞を売る少年も写っています。当時、尋常小学校を卒業すれば奉公に出て、働く子供が多く、母親や弟妹と一緒に食事をするのも、かなり幼い頃までだったようです。
また、大正5年の「婦人之友」の付録によれば、毎日の炊事と朝夕の掃除に6時間25分、洗濯に1時間13分、裁縫に2時間40分......と、家電製品が登場する前の主婦は、家事だけでも大変忙しかったようです。
それでもやはりあの頃の日本は、幸せに見えたのでしょうか?
セコメントをする