ロスチャイルド家とノミのコレクション(2)
2010-08-13


禺画像]
まずは昭和4年(1929年)、三代に渡るノミの研究家という触れこみのジョン・C・ルールが来日し、東京、神戸、広島、福岡などで興行を行いました。その後、その愛弟子のトミーこと董守經(上海出身?)という中国人が、昭和11年の工芸博覧会で小屋を出し、また昭和35年(その頃は香港在住?)にも子供?と一緒に再来日し、東京や横浜で興行を行ったそうです。
 上の写真はその頃のものです。
 どうやって運んできたかはわかりませんが、血を吸わせて芸を仕込んだ一座のノミたちを、遙々と海を越えて日本に連れてきたはずです。

 冒頭で、ペストを食い止めたければネズミを駆除せよ、の話を書きましたが、ペストは元々ネズミの仲間の病気で、昔から局地的に発生していました。それを世界規模に広げたのはむしろ人間のせいです。
 実際、人間の行動範囲の広さゆえ、どんな伝染病でも人間に感染し出すと、伝播する速さと広さは脅威的なものになります。
 ネズミの立場から言えば、人間の血を吸ってペストに感染したノミがまた我々ネスミの血を吸うので、ペストを食い止めるにはともかく人間を駆除すべき、ということになりませんかね。

戻る

コメント(全6件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット