絵の中の姿
2009-06-02


一昨年、当ブログで「浮生六記」を取り上げことがあります([URL])。

 Ayuo(高橋鮎生)の「絵の中の姿 2007」というアルバム([URL])を聞くと、 「絵の中の姿」1〜4の曲があり、歌われているエピソードはその「浮生六記」に基づくものだそうです。

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< 絵の中の姿1 八つの頃 >


君とはじめて会ったときは
八つの頃だった
君と僕は同い年
近所の家の庭で
君の書いた歌を見せた
幸せになるには
繊細すぎる心を持ってた
と思ったが

その後にも
自分で編んだ服を着て
僕の前に現れて
いろんな歌を見せた
終わりかけないのも、たくさんあったが
それはだれにも習ってないから
君と話しながら共に学んで行こう
と言った

十四の時に
君が秘密に
お菓子を持って来た事がばれて
みんなに笑われたため
その後には
僕の前から身を隠すようになった

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< 絵の中の姿4 四十の時に >


四十の時に
君が重い病にかかった
寝たきりの君を治療のために
山につれていった
君を肩にしょいながら
舟で川を渡り
山を越えた

元気になったと思うと
急に倒れて
旅の途中申し訳ないが
と君は言いつつ
生まれ変わるまで、と言いながら
この世から去っていった

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 Ayuoは様々なフィールドで様々な音楽を作っている、才能豊かでユニーク方だと思います。
[詩・歌]
[音楽]

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