東京オリンピック
2012-07-07


第15回のヘルシンキ大会から12年を経て、オリンピックが東京にやってきました。

 1964年(昭和39年)10月11日のスポーツニッポン紙(スポニチ)は、「聖火に誓う 世界は一つ」のタイトルを掲げ、東京オリンピックの開会式を伝えました。

 「これから十五日間世界の平和とスポーツを愛する若人たちが日本を舞台に、”武器のない戦い”をつづけるのだ。オリンピックの守護神ゼウスよ、平和の宴、東京オリンピックに加護をあえたまえ!」と、高らかに謳い上げていました。
 もっとも、「そうした中でインドネシアと北朝鮮両国選手団の姿はついにみつけ出すことはできなかった。神もすべても超越したオリンピックであるはずなのに、悲しむべき現実である。」とも漏らしています。


 しかし、スポニチの一面のトップを飾ったのは、開会式のニュースではありません。
 「南海、二度目の王座へ」と大きな見出しで伝えたのは、プロ野球の日本シリーズです。10月10日、東京オリンピック開会式の日は日本シリーズの最終戦でもあり、阪神タイガースを相手に七戦目まで戦い、南海ホークスがプロ野球日本一に輝いたのであります。

 開会式よりも重要なスポーツニュースだと判断されたのでしょう。スポーツ紙という立場、頷ける判断だと私も思います。

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