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イギリス南部のエクスベリーで大農場を購入して、200人の園芸師を雇い、30もの温室で1200もの新品種を作り、そのうち450種以上は英王立園芸協会に登録されました。
ライオネル卿の長男ナサニエル・マイヤー(1840-1915)には二人の息子がいました。
兄のライオネル・ウォルター博士(1868〜1937)は有名な動物学者、ロンドンの北西部のトリングにある「The Natural History Museum at Tring」(
[URL])は、元々はウォルターの私設動物博物館、2007年に今の名前に改めるまでは「Walter Rothschild Zoological Museum」(ウォルター・ロスチャイルド動物学博物館)と呼ばれていました。
ここには、哺乳類の剥製が2000、鳥類の剥製が2400、鹿の角と頭が500、爬虫類の剥製680、ほか225万の昆虫類、30万の甲虫類や無数の骨、皮、タマゴ...の標本、世界最大級規模のコレクションだそうです。
同じトリングにある大英博物館の分館に、もうひとつユニークなコレクションがあります。
ライオネル・ウォルターの弟のナサニエル・チャールズ(1877〜1923)による、世界最大のノミのコレクションです。
チャールズは銀行家を勤めるかたわら、趣味の昆虫標本収集、なかでも特にノミの標本を、着々と増やしていました。
「虫の文化誌」(小西正泰、朝日新聞社) によれば、ホッキョクグマにつくノミを採集するため北極へ探検隊を派遣したり、1904年にはホッキョクギツネのノミのペアを2500ドルで買い入れたりするエピソードが伝わっています。また、「ロスチャイルド家」(横山三郎、講談社)によると、自ら北アフリカへの収集旅行を行ったりもしたそうです。
チャールズのノミのコレクションはとにかく膨大なものです。
世界には約二千種類のノミがいて、種名があるのは約千八百種類だそうですが、その約8割のタイプ標本(新種を記載するのに使った標本)がそのコレクションに含まれているようです。
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