2009-04-06
土曜日に子供をスイミングスクールに連れていて、待っている間は指令通り、近所のスーパーで玉子を買ってきました。
タイムサービスの玉子はLサイズの10個パックが98円、このスーパー土曜日恒例の目玉商品です。そのために5分前に行っても、すでにそれなりに長い列が作られていました。後尾に並んだら、すぐに後ろから年配のオジサンから言葉を掛けられました。
玉子はここに並ぶのですか?
はい、ここだと思います。
結構な列だな。まあ、安いからですね。
えい、有り難いです。
わしらが小さい時も確かに1個十円だったとかで、いや、その頃の十円だったから、かなり高いものでしたが。
確かに時代とともに、ほかの物が軒並み値上がりするなかも、値段がほとんど上がらない、逆に下がっていくものがいくつかがあります。鶏卵はそのひとつです。
浪花で生まれ、31歳に江戸へ移り住んだ喜田川守貞という人が、京坂と江戸の風俗の違いを「守貞漫稿」(1853年)なる随筆に綴り、江戸後期の様子がよくわかる貴重な資料となっています。
その「守貞漫稿」に、江戸の屋台で売られていたにぎり寿司の図が載ってあります。鶏卵焼、車海老、海老そぼろ、白魚、まぐろさしみ、こはだ、あなご甘煮、のり巻きなどです。
新生姜の酢漬けなどがついて、値段はみな八文で、玉子を使った鶏卵焼だけは倍の十六文だったそうです。
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