【観戦記】K-1 WORLD GP 2007 IN AMSTERDAM
2007-06-25


フジ721(スカパー)にチャンネルを変えたのは、宝塚記念の中継が終わってからなので、すでに第3試合が始まっていました。

 あとでわかってびっくりしたのが第1試合の結果、まさかルスラン・カラエフがメルヴィン・マヌーフに30秒でKO負けするとは思いませんでした。


 さて、今回のアムステルダム大会で、K-1ヨーロッパGPのトーナメントが行われますが、やはりと言うか、例年通り、ヨーロッパ大会はレベルが高いです。
 アジアGPは言うに及ばず、ラスベガスで行うアメリカGPと比べても、駒もそろっていて、レベルの高い激戦が広げられました。

 例えば、第3試合のマゴメド・マゴメドフ vs マキシム・ネレドバ、解説の谷川氏はマゴメドフの積極性に不満をもらしていたが、見ているこちらとしてはあまりそうは感じず、
もしろ緊張感がみなぎるよい試合、だと思いました。
 勝ち上がったマゴメドフを準決勝で下したのがビヨン・ブレギー、その強かったこと!2メートルを越える巨体に筋肉の鎧、見た目はもうほとんど魔神そのものです。
 しかし、そのビヨン・ブレギーを持ってしてもこのヨーロッパGPで優勝することができませんでした。
 3試合すべてKO勝ちし、完全優勝したポール・スロウィンスキー、去年もグランプリ・ファイナルに登場しましたが、今年は一段と強くなったようです。この調子だと、年末は東京ドームで大暴れしてもおかしくないですな。

 ヨーロッパGPの試合に比べると、ほかのスーパーファイトはもうひとつでした。
 ルスラン・カラエフが30秒でKO負けなら、野獣復活とうそぶいたたボブ・サップも、ほとんどギャグのように、ピーター・アーツのヒザ1発で悶絶し、わずか26秒で散ってしまいました。

 日本人ヘビー級ホープの澤屋敷純一、いつもより積極的な試合運びで文句なしなKO勝ちを収めたのは、快事の1つですが、相手選手のレベルに、ちょっと疑問が残ります。


 そんななか、メインイベントで盤石の強さを見せたのが、K-1スーパーヘビー級チャンピオンのセーム・シュルトです。
 大きくて強くて、だけではなく、戦い方が相変わらずクレバーです。
 連続KOで調子に乗ってきた挑戦者の強打につきあわず、身長を生かして上下に打ち分けて、KOこそならなかったが、完勝の防衛でした。
 マイティ・モーはもうちょっと積極的に行けばとも思ったが、やはり巨神兵の牙城を崩すのは並大抵な作業ではないですね。

 はたして、セーム・シュルトの時代はいつまでも続き、前人未踏の GPファイナル3連覇まで成し遂げてしまうのでしょうか?
 僕としては、今日のスロウィンスキーとか、誰か強いシュルトを打ち破れる人が現れるのを楽しみにしたいです。
[格闘技]

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