2015-10-04
今秋初のG1レースは本日、中山競馬場で行われました。
スプリンターズ・ステークスです。
ベルカントと一番人気を争ったストレイトガールが、春のヴィクトリアマイルに続く2つのビッグタイトルを獲得して、国内最終戦で有終の美を飾りました。この後は香港に遠征するそうで、がんばって欲しいと思います。
私はストレイトガールに対抗の印を打ちましたが、本命のミッキーアイルは4着に終わり、競馬場に行っていれば、今頃はまだオケラ街道を歩いているかも知れません。
日本津々浦々の競馬場界隈に、オケラ街道と称する道がいっぱいありますが、元祖であり、発祥の地は中山競馬場と西船橋駅間にあるものだと聞きます。
船橋法典の駅ができる前からあり、競馬場からの距離はそこそこ遠いです。意気消沈で歩いていると、道両側に並ぶ手頃な飲み屋がどうしても目に入り、つい自暴自棄、ヤケクソになってしまいます。
勝負事に負けて無一文になることを「オケラになる」というのは、いまでも通用します。
語源については、植物説と動物説の二説があります。
植物説というのは、キク科の多年草にオケラ(朮)というのがあって、万葉集に武蔵野の「うけら」の花を詠んだ歌が収められています。オケラの根茎を乾燥したものは「白朮」と呼ぶそうで、健胃を目的として漢方で用いられ、民間療法では解熱、陣痛などにも使われます。
薬用にするのはオケラ全体ではなく、その皮だけです。オケラの根の皮が剥かれた状態が、賭け事に負け過ぎて衣服まで剥かれた状態に比されたのが、オケラの語源だと推測されます。
もうひとつの動物説では、昆虫のケラ(螻、螻蛄)が語源だとしています。
ケラの両手を上げて広げる格好は、スッカラカンになった失意のギャンブラーが、もうどうにもダメだというお手上げ状態に擬されています。
とジージーうるさく鳴くのがケラであり、勝ち組はそれを見てケラケラと笑うばかりです。
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