訂正印付き切手、その1
2010-06-19


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 上の写真は「中華民國郵政」とある切手、同じ絵柄ですが、下の3枚には黒い印字があり、額面上の値が訂正されています。

 先般の大戦時や大戦直後、中華民国中央銀行が発行した銀行券が激しいインフレにより減価を続けていたので、切手の印刷が間に合わず、こうした訂正印を入れただけの切手が大量に残っています。
 元々5セント(伍分)や、21セント(貳角壹分)だったのが50元(伍十圓)に訂正されたり、8分(捌分)だったのが20元(念圓)に訂正されたりします。
 この程度でインフレが収まったわけではなく、それほど年代が違うわけではないですが、額面上30元なのが800元に訂正された切手、あるいは同じ孫文博士の絵柄で額面が20000元、50000元の高額切手も持っています。

 大変な時代だったなのは、容易に想像できます。


 切手とは関係ないですが、この記事を書きながら、僕にとっての発見がひとつありました。上の文章にもあった「念圓」です。
 壹、貳、參、肆、伍...など、数字の大字は、さすがに僕でもわかります。しかし、「念」の一文字で20を表すのは、寡聞にして知りませんでした。(「廿」ならたまに使いますが)
 額面が元々20元の切手もあって、よくみるとやはり漢字は「念圓」と印刷されたので、訂正印が間違ったわけではないのがわかります。

 たぶんとてもバカな質問をしていると思いますが、読み方も、どなたか、教えてください。

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