2007-09-19
テレビ観戦ですが、TBSの格闘技番組としてはいいデキの部類、いわゆる煽り映像もその程度なら、許せる範囲でしょう。
肝心の試合内容も、おもしろい熱戦と、いまひとつの凡戦とが半々ぐらいですが、まあ、全体的に悪くはないと思います。
ただ1つ、レフェリーングはちょっと酷いです。
ジャッジの判定では大して問題ないですが、レフリーがあからさまに日本人選手に肩を入れているのが、目に余ります。
桜庭和志選手の完勝は、ほとんど当然なものでしょう。
柴田はMMAではまだ初級者レベルではないかと思われます。素材は恐らくいいものを持っているので、あとは強くなるためのいい環境に入れるかどうかですね。
KID山本対ビビアーノ・フェルナンデスの1戦はいい試合でした。
ビビアーノのスピードと寝技の強さは目を見張るものがあり、久々のKIDもコンディションは悪くなさそうで、打撃のバランスとグラウンドでも決めさせない強さはさすがです。
KID選手の判定勝ちとなりましたが、見た感じはほぼ互角な展開で、ジャッジはどっちに上げてもおかしくなかったと思います。
ミドル級トーナメントのほうは、J.Z.カルバンの連覇に終わりました。
驚いたのは、シャオリンに対する秒殺ですね。坊間では優勝候補の呼び声も高いシャオリンですが、カルバンは足を引けての強引な投げを決め、パウンドの連打でレフリーストップに至りました。
一瞬の攻防で勝負が決まった感じで、再戦したら違う結果になる可能性もあるかも知れませんが、やはり褒めるべきなのはカルバン、勝機を逃さない素晴らしい集中力なのでしょう。
アンドレ・ジダ対宇野薫の試合は、こちらも熱戦でしたが、ジダが猛攻しているとき、審判がドクターチェックで介入したタイミングは大いに疑問が残ります。あれは、宇野選手を休めさせるためだと言われても、ほとんど反論できないかと思います。
殴り屋のジダを退治したのは、残念ながら、期待された宇野選手ではなく、決勝戦でのカルバンでした。
打撃の間合いからタックルでテイクダウンを奪い、マウントから腕十字をきれいに極めてフィニッシュに持って行くあたり、コンプリートファイターとして、ジダよりはるかに引き出しが多いことを示しました。
J.Z.カルバンは、1回戦をパスしたのはマイナス点ですが、この日の試合内容から言えば、やはり文句なしのチャンピオンだと言えましょう。
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